【丸山茂樹 メジャー基準】V争い重圧か…あの松山が、これほど全てのバランスが悪くなるとは

[ 2020年9月21日 17:50 ]

最終ラウンド、2番でパターの汚れを落とす松山英樹(AP)
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 ゴルフの怖さを感じさせられた最終日でした。あの松山選手が1日で、これほどまで全てのバランスが悪くなるとは思ってもみませんでした。やはり、われわれには気付かない優勝争いの重圧があったのでしょうか。ショットは安定せず、パットもチャンスでなかなか決めきれませんでした。ティーショットがブレた要因はあくまでも推測ですが、前半、風が強かった分、しっかりボールを抑えて打とうとして、かみ合わなかったのかもしれません。

 ただ、何をやってもうまくいかない時もあれば、その逆もあるのがゴルフ。それは誰にでもあることです。今回なぜこのような結果になってしまったのか、松山選手のことですから、すぐにその原因を分析して対応するはずです。11月には次のメジャーのマスターズもあります。彼の修正力に期待して、また頑張ってもらいたいですね。

 大会前にこのゴルフ場を飛距離で制すると言っていたデシャンボーが、有言実行の優勝を果たしました。攻撃と守りのバランスが絶妙でした。もともと小技がうまく、パットのタッチも繊細。デビュー当時は飛ばし屋ではありませんでしたが、年々飛距離が伸びてパワーが加わった。昨季は平均飛距離で1位にもなりました。年齢もまだ27歳と若い。米ツアーの“時代”が確実に変わってきている印象を受けました。(東京五輪日本代表ヘッドコーチ)=終わり=

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