【26歳の浅田真央】現役引退「全部出し切った。何も悔いはないです」

[ 2020年9月21日 07:32 ]

17年4月12日、引退会見を行った26歳の浅田真央さんは笑顔で会見場を後にした(撮影・長久保 豊)
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 フィギュアスケート女子で10年バンクーバー五輪銀メダル、世界選手権3度優勝の浅田真央さん(29)が、9月25日に30歳の誕生日を迎える。

 20代最後の演技となった8月30日の「浅田真央サンクスツアー」栃木公演後に、「20代はホントに色々な経験をしました。乗り越えなければならない壁がたくさんありましたが、自分なりに乗り越えてきました」とコメント。何を経験し、どんな壁を乗り越えてきたのか。節目の一日を前に、印象的な言葉とともに浅田さんの20代を振り返る。第7回は26歳。

 浅田さんは26歳のシーズン初戦に、16年10月のフィンランディア杯を選んだ。16―17年シーズンのテーマに掲げたのは「マオペース」だった。「いつも通りが一番。“マオペース”でいきたい」。冷静に足元を見つめてスタートしたシーズンだったが、厳しい闘いを強いられた。

 フィンランディア杯こそ2位に入ったが、グランプリ(GP)シリーズのスケートアメリカ6位、フランス杯では9位に沈み、競技後に号泣した。全日本選手権はトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を解禁したが、SP、フリーともに失敗して12位に終わった。

 年末で失意のシーズンを終え、26歳は大きな決断を下した。17年4月10日、自身のブログで現役引退を表明。4月12日に都内で引退会見を開いた。

 「長い選手生活だったんですけど、たくさん山がありました。たくさんの山を乗り越えられたのも、支えてくださった方やたくさんのファンの方々の応援があったからだと思っています。気持ちも、体も、気力も全部出し切ったので、何も悔いはないです」

 笑みを絶やさなかった会見、最後のあいさつで「本当に晴れやかな気持ちで引退を迎えることができました」と話すと、言葉に詰まった。報道陣に背を向け、涙をぬぐう。「スケート人生で経験したことを忘れずに、これから新たな目標を見つけて笑顔で、前に進んでいきたいと思います」。また後ろを向き、呼吸を整えた。

 「みなさん、応援どうもありがとうございました」 笑って、泣いて、最後にまた笑って。浅田さんが新たな一歩を踏み出した。(杉本亮輔)

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