大阪・北野高ラグビー部に“W杯効果” 橋下徹氏三男も父の背中追い入部

[ 2020年9月21日 05:50 ]

高校ラグビー定期戦   北野12―24天王寺 ( 2020年9月20日    花園ラグビー場 )

花園ラグビー場での第97回定期戦で、天王寺の攻撃を自陣でタックルする北野の選手
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 自国開催だったラグビーW杯の熱狂から1年、1942年に全国優勝した大阪・北野にW杯効果が出ている。1年生が10人も入ったのだ。部員不足で、15年秋に一時0人になった公立の進学校は今、3学年合わせて選手24人(2、3年はともに7人)。10月4日の全国予選1回戦の住吉戦へ、橋爪宏和監督(56)は「毎年、けが人が出たら棄権の心配をするが、今年は大丈夫かな」と胸をなで下ろした。

 1年生は10人中8人が未経験者で、その中の1人が、元大阪府知事、橋下徹さんの三男・環(たまき)だ。W杯の日本代表を見て、幼稚園から中学まで続けたサッカーから転向する決意をした。

 「父と、他校の兄がラグビーをしていたのもある」と語るように、87年にWTBで花園出場をしたOBの父の背中を追ったのも理由の一つだ。同じようにW杯が入部の動機になった初心者仲間の矢羽田海翔とともに「痛さよりも楽しさの方が強い」とのめりこむ。

 20日は、天王寺との第97回定期戦が花園ラグビー場で行われ、12―24で敗れた。新人2人の出番はなかったものの、SH野沢朋仁主将は「今年の1年生はジャッカルみたいな難しいルールも知っている」とW杯の好影響を口にする。複雑と言われ続けたルールの広まりも、W杯のレガシーと言えそうだ。

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2020年9月21日のニュース