NBAが無観客試合の導入を検討か? 新型コロナウイルス感染者増加で異例の措置

[ 2020年3月7日 13:47 ]

無観客で実施されたボルティモアでのエシーバ大対ウースター工科大戦(AP)
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 新型コロナウイルスの感染者が米国で広がり始めたのを受けて、ついにNBAが無観客試合の検討を開始したことが明らかになった。

 スポーツ専門局のESPNが6日に報じているもので、同局が入手したチーム宛ての文書によると、NBA側は無観客試合に伴う各種案件をチーム側に打診。この中では観客だけでなくメディアも“欠席者”の対象になっている。米国内ではすでに15人がウイルス感染で死亡しており、選手やスタッフ、審判に体温測定を義務づけることも検討中。NBAではファンにサインをするときには“マイ・ペン”を持参したり、手の平を合わせるハイタッチ(ハイ・ファイブ)ではなく、こぶしを突きつけ合わせるフィスト・バンプなどを推奨していたが、コロナウィルスへの警戒レベルがさらに引き上げられたもようだ。

 米国では6日、メリーランド州ボルティモアのジョンズ・ホプキンス大体育館(収容1100人)で行われた全米大学男子バスケットボールの「ディビジョン3トーナメント」が米国内のスポーツ界では初めて無観客で実施されており、この動きにNBAも反応せざるをえない事態となっている。

 なおカリフォルニア州サンフランシスコの保健当局は「絶対に必要だとは思われない地域イベントは今後2週間は中止するように」と各団体や組織に要請。しかし7日にサンフランシスコで開催されるNBAのウォリアーズ対76ers戦は予定通り「観客あり」で実施される。また八村塁(22)が所属するウィザーズはボルティモアに隣接するワシントンDCでのホームゲームをあと11試合残している。

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