ボミら韓国勢、新型コロナの影響で入国制限に動揺 開幕第3戦の開催不透明で帰国できないリスクも…

[ 2020年3月7日 05:30 ]

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、トップアスリートの“足”が制限されている。女子ゴルフの15、16年賞金女王、イ・ボミ(31)ら日本ツアーで活躍する韓国勢は、9日以降、韓国から入国する場合、大幅な制限を受ける。ツアー再開の発表がない現在、早期に来日するべきか否か、頭を抱えている。

 新型コロナウイルス感染者が6000人を超えた韓国からの入国制限が週明け9日から月末まで実施される。これを受け、日本女子プロゴルフツアーを主戦場とするイ・ボミら、韓国勢に動揺が広がっている。

 5日に開幕予定だった開幕戦から2戦連続で中止となった日本女子ツアーは開幕第3戦のTポイント×ENEOS(20~22日、鹿児島高牧CC)から無観客で開催すべく、関係者が話し合いを進めている。しかし、実施の可否は依然、予断を許さない状況。大会主催者による正式発表は入国制限が発動される9日以降となる。

 新人ながら昨季賞金ランク4位のペ・ソンウ(26)は6日、滑り込みで来日したが、イ・ボミや昨季賞金ランク3位だった元世界ランク1位・申ジエ(31)らは渡航の判断に窮したまま、韓国にとどまっている選手も多い。申ジエは5日に合宿先のオーストラリアへ渡航するつもりだったが、断念したという。また、入国制限により日韓間の航空便が激減。関係者によると「来日しても3月中は帰国便が取れない」と試合が再び中止となった場合、帰国できないというリスクも韓国勢の大きな不安要素になっている。

 今季の賞金シード選手の2割を占める韓国勢。イ・ボミらはギリギリまで“開幕戦出場”を模索しているが、状況は厳しい。

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2020年3月7日のニュース