名古屋ウィメンズマラソン 新型コロナ対策で看板設置「沿道での観戦はご遠慮ください」

[ 2020年3月7日 19:08 ]

名古屋ウィメンズマラソンの発着点となるナゴヤドームの最寄り駅に設置された観戦自粛を要請する垂れ幕
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 名古屋ウィメンズマラソンは8日、ナゴヤドーム発着で行われる。新型コロナウイルス感染拡大を受けて、一般ランナー約2万人の参加を中止。女子マラソンの東京五輪代表最終選考を兼ねたレースのみが実施されるが、大会事務局は感染対策に飛び回っていた。

 号砲前日の7日、ナゴヤドームの最寄りである「ナゴヤドーム前矢田駅」改札から出口までの通路に、計4枚の看板が設置された。「沿道での観戦はご遠慮ください」。1日の東京マラソンでは事前に観戦自粛を促していたが、レース当日は7万2000人がエールを送った。名古屋ウィメンズマラソンでも、大会ホームページでテレビやラジオでの応援を推奨している。

 ゴール地点のドーム内にも、一般来場者は入場できない。そのため、例年ゴール脇に軒を連ねるランニンググッズショップや、フードコートの出店もない。第2回大会から運営に携わるスタッフは、スペースの空いたスタジアムを見て「こんな光景は初めてです」と語った。

 関係者や報道陣への対策も徹底している。記者会見場などに出入りする場合は、マスク着用と手指の消毒が義務。レース後の記者会見も例年ドーム内の会議室で行われるが、人の密集を避けるため今回はゴール脇に特設会見場を設置。会見する選手と報道陣の間には5メートルほどの距離を開け、記者同士が座るイスも人1人分のスペースが設けられていた。

 選手村を置く名古屋市内のホテルでは、大会事務局からホテルスタッフ全員にマスクの着用を求められたことを明かした。同ホテルではマスクを着用しての接客ははじめて。2月末に行われた数千人規模の婚礼等では、マスクの着用はなかった。

 選手に対しては、医師による問診と検温が選手村到着時、レース前日、当日朝の計3回行われる。加えてドーム内には医師が在駐する相談室を用意。レース直前に選手が体調不良を訴えた場合に備えている。

 今大会には5大会連続五輪出場を狙う福士加代子(ワコール)らが出場。1月の大阪国際女子を制した松田瑞生(ダイハツ)の2時間21分47秒を上回った日本人最上位が最後の1枠に内定。該当選手がいない場合は松田が内定する。

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2020年3月7日のニュース