朝乃山、大関獲りへ徳勝龍先輩覚悟!先場所幕尻V近大OBに「胸借りる」

[ 2020年3月7日 05:30 ]

締め込み姿で体を動かす朝乃山
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 日本相撲協会は6日、史上初の無観客開催となった大相撲春場所(8日初日)の取組編成会議を会場のエディオンアリーナ大阪で開き、2日目までの取組を決めた。大関獲りの東関脇・朝乃山(26=高砂部屋)は初日に東前頭2枚目・隠岐の海(34=八角部屋)、2日目に初場所で幕尻優勝し、近大の先輩でもある西前頭2枚目・徳勝龍(33=木瀬部屋)と対戦。歓声がない異様な静けさの中、ベテランとの連戦でいきなり真価を問われる。

 本場所と同じ紫の締め込み姿。前日に稽古を打ち上げた朝乃山は、大阪市中央区の所属部屋で立ち合いから左上手を狙う動きなどを確認。「体を整えて15日間戦いたい」と運命の場所へ意気込む。

 2日目に一つ目のヤマが来た。近大の先輩・徳勝龍との対戦。自身も昨年夏場所で平幕優勝しただけに「優勝すれば自信を持てる。負けないように自信を持って戦いたい」と警戒する。新入幕だった17年秋場所の初対戦は突き落とされたが、それ以来2度目の顔合わせ。「先場所を見る限りでは左右から突き落としができる。僕より体は大きいけど横の動きもうまい。胸を借りるつもりで思い切りいきたい」。番付は自身が上でも先輩に真っ向からぶつかる覚悟だ。

 初日の隠岐の海には過去7勝1敗と優勢。今年初場所も右四つ、左上手をつかんで圧倒した。「一場所一場所、何が起こるか分からない。過去の成績は気にせず、目の前の一番に集中する」と大事な初日も油断はない。

 「プロに入った時から目指してきた」と語る大関への昇進が懸かる場所は史上初の無観客開催。「稽古場みたいな感じですかね。シーンとして…」。戸惑いは当然だ。16年春場所の初土俵は三段目。観客がまばらな前相撲の経験はない。「(幕内の取組は通常なら)時間いっぱいになれば、ワーッという歓声で気合が入る。(今場所は)自分で高めるしかない。声援を頂いていると頭の中でイメージし、やりたい」

 異例の場所だが、万全の準備で土俵に上がる。 

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