福士「ラストチャンス」で五輪切符獲る!「大迫くんみたいな」ド派手ガッツポーズ決める!

[ 2020年3月7日 05:30 ]

名古屋ウィメンズマラソン ( 2020年3月8日 )

会見に臨む福士
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 東京五輪代表残り1枠を争う「MGCファイナルチャレンジ」の女子最終戦、名古屋ウィメンズマラソンに出場する有力選手が6日、名古屋市内での会見に出席した。陸上の女子最多、5度目の五輪出場を狙う福士加代子(37=ワコール)は、前走棄権から好走した昨年大会と同じ強行軍で「ラストチャンス」に挑む。今大会で2時間21分47秒を突破する選手がいなければ、1月の大阪国際女子で優勝した松田瑞生(24=ダイハツ)が代表になる。

 泣いても笑っても、名古屋で五輪代表争いが終わる。福士の「ラストチャンスという感じ」という言葉は文字通りの重みがある。

 代表2人が決まった昨年9月のMGCが、最初の挑戦。暑さもあって7位だった。2度目は1月の大阪国際女子で途中棄権。今回が3度目のチャレンジで、通常の選手より1回多い。それほど陸上の女子最多、5度目の五輪出場へ懸ける思いは強い。「最高のパフォーマンスをしたい。そのために準備をしてきたことを出し切りたい」。飾らない言葉に、決意をにじませた。

 1月の大阪を制した松田の2時間21分47秒を上回ることが、五輪代表の条件。日本歴代6位の記録に、前走から中41日で臨む。短期間で2度もピークをつくる難調整だが、昨年の大阪国際女子は、レース中の転倒が影響して棄権。41日後の今大会で8位に入り、MGC切符を手にした。

 2年続けて同じ流れで、前走の消耗だけなら今年の方が軽い。先頭集団から遅れた25キロ付近で自ら足を止めたため「大阪はハーフマラソンを走った」と練習の一環と捉えている。「そこからマラソンに移行する感じ。タイムを狙う練習をしてきた」。2時間22分17秒の自己記録より30秒速い“松田超え”に自信をのぞかせた。

 男子は大迫傑が東京で日本記録を出して五輪代表を決めた。勇気をもらった。「(マラソンは)たいがい苦しいことばかりですけど、大迫くんみたいなガッツポーズができればチャラかなと思う」。激走で再び強行軍をはね返し、ど派手なゴールシーンを夢見る。 

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