板橋、故障から復活2位通過 坂井は厳しい4位進出

[ 2020年2月7日 05:30 ]

飛び込み・国際大会派遣選手選考会   第2日 ( 2020年2月6日    東京辰巳国際水泳場 )

 東京五輪最終予選を兼ねるW杯東京大会(4月21~26日、東京アクアティクスセンター)の出場権を懸けて行われ、男子板飛び込み準決勝で坂井丞(27=ミキハウス)は389・60点の4位で8日の決勝に進んだ。女子高飛び込み準決勝は16年リオ五輪代表の板橋美波(20=JSS宝塚)が306・20点で2位通過。故障明けで個人種目出場は約1年半ぶりだったが、上々の演技で復活を印象づけた。

 18年国体以来の個人種目となった板橋は、東京五輪出場が内定している荒井に次ぐ2位につけた。18年4月に右目の網膜剥離で手術。19年3月には左足疲労骨折で手術を受けた。予選の最初の演目では「12年競技をやってきて初めて」という低難易率の101B(前飛びえび型)を選択。予選5位通過から準決勝は順位を上げ「予選は緊張して動きがガタガタだったけど、準決勝は修正できた。決勝は優勝できるように頑張りたい」と視線を上げた。

 4位で決勝に進出した坂井は厳しい表情を浮かべた。10年から患うコリン性じんましんに加え、昨年7月末からは原因不明の嘔吐(おうと)も頻発。満足に練習をこなせない状況が続き、昨夏の世界選手権から体重は3キロ落ちた。W杯出場に黄信号がともり「回転の速さやジャンプの高さがイメージと全く合っていない。(決勝までの)2日でどうこうなる問題ではないので、今できることをやりたい」。寺内とのペアで既に五輪出場が内定しているシンクロ板飛び込みへの影響も懸念される。

続きを表示

2020年2月7日のニュース