羽生 世界最高発進「久しぶりに納得できるSP」フリーは「あさってだけのSEIMEIを」

[ 2020年2月7日 22:19 ]

<フィギュア四大陸選手権第2日>男子SP、演技を終え天を見上げる羽生結弦(撮影・小海途 良幹)
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 フィギュアスケートの四大陸選手権(韓国・ソウル)は7日に男子ショートプログラム(SP)が行われ、4度目の出場で初優勝を狙う男子の羽生結弦(ANA)は完璧な演技で自身の持つ世界最高点を更新する111・82点をマークしトップに立った。

 五輪2連覇を達成した18年平昌大会以来となる「バラード第1番」を華麗に舞った。4回転サルコーは4.43点、4回転―3回転の連続トーループは4.21点、3回転半は3.77点と全てのジャンプに驚異的な出来栄え点がつけられ、もちろんスピン、ステップもオールレベル4。演技構成点も、すべての項目で9.5点以上をそろえた。

 18年11月のGPロシア杯で出した110・53点を更新する圧巻の演技に、得点が発表されると何度もうなずいた。演技後、羽生は「なんか、久しぶりに納得できるSPができたな、と思っています」と語り、世界最高点であることを知らされると「そうだったんですね」と言いながらも「とりえず、112点を目指して、まだまだコンポーネンツだったり上げられる点数が多分あると思うので、しっかりいい演技をしながら、いろんな質を上げていけたらいいと思います」と語り、「衣装もちょっとした変更があって、こういうこともまた今回改めて楽しんでいただけたらな、と思っていましたし、何より皆さんの前でいい演技がしたいという思いが強かった」とファンに感謝した。

 95.83点を出した2位の金博洋(22=中国)に15.99点差をつけて臨む9日のフリーに向けては「今日やるべきことはやったと思うので、またあしたしっかり休んで、あさっては、あさっての気持ちで、あさってだけの『SEIMEI』をやりたい」と意気込んだ。

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