卓球・水谷 男子単逆転五輪切符へ「悔いのない戦いを」 美誠との混合複は“静岡魂”で4強

[ 2019年12月13日 05:30 ]

卓球ワールドツアー・ グランドファイナル第1日 ( 2019年12月12日    中国・鄭州 )

混合ダブルス1回戦でストレート勝ちした水谷、伊藤組
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 混合ダブルス1回戦で水谷隼(30=木下グループ)伊藤美誠(19=スターツ)組がフランスペアに3―0で快勝し、準決勝に進出した。リオ五輪で2つのメダルを獲得した水谷は、13日から始まる男子シングルスの結果次第で、東京五輪のシングルス代表争いから落選。団体戦要員となる3人目の代表を争う可能性もあるため、混合ダブルスの進撃でアピールする。

 来年の東京五輪で初実施される混合ダブルスで、日本の誇る最強ペアが難なく初戦を突破した。水谷は「最初から最後まで良いプレーができた。明日につながる内容だった」と手応えを口にした。

 8月のブルガリア・オープンで優勝も経験した“静岡ペア”が付け入る隙を与えなかった。初戦の緊張も、水谷が要所でベテランの味を発揮し、立ち上がりから流れを渡さず。「シングルスや団体戦に比べて、本気で専念できれば優勝のチャンスはかなりあると思う」と金メダルの可能性すら言及した。

 ただし、目の前にはシングルスの現実が待っている。すでに16歳の張本が代表切符を確実にしており、残るシングルスの切符は1枚。ポイントでは日本勢2番手の丹羽を水谷が495点差で追う構図だ。ツアー上位8大会のポイント計算で、水谷が逆転するためには今大会の4強以上が必要という厳しい条件が立ちはだかる。

 上位2人に入れない場合、団体戦などダブルス要員として残る枠は1人。水谷が腰痛で欠場した先月のW杯団体戦では、世界ランク54位の吉村真晴(26=名古屋ダイハツ)が好プレーを連発した。世界ランクでは水谷が圧倒的上位だが、最後に決定権を持つ強化サイドは、他のメンバーとの相性などを考慮するだけに、水谷が落選する可能性もある。「五輪に出場できなければ、これからの一試合一試合が引退試合、国際大会最後の試合になる。悔いのない戦いをしたい」という悲壮な決意は、大げさではなかった。

 それだけに、混合ダブルスでメダルの可能性が高いことをアピールすることは、東京五輪に直結している。今回も腰にバンドを巻くなど、体調は万全とは言えないが「前日に比べて良くなっている。無理はできないがやるしかない。この大会で全てを出し尽くしたい」。近年の男子卓球界をけん引してきた第一人者は、闘志をむき出しにした。

 ▽卓球の東京五輪代表争い 男女とも来年1月に発表される世界ランクの上位2人をシングルス代表に選出する。男子は張本、女子は伊藤と石川が確実。男子は残り1枠のシングルス代表を懸け、丹羽と水谷が僅差で競り合う。国際大会としては最後となるグランドファイナルに丹羽が出場しないため、水谷はベスト4以上のポイントを獲得すれば丹羽を逆転できる。団体戦要員となる3人目は選手同士の相性などを考慮して強化部が決定する。

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