卓球・佳純 逃げ切り五輪切符!世界女王に12戦全敗も…美宇敗れ3大会連続出場確実

[ 2019年12月13日 05:30 ]

卓球ワールドツアー・ グランドファイナル第1日 ( 2019年12月12日    中国・鄭州 )

女子シングルス1回戦 サーブを放つ石川佳純
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 女子シングルスで世界ランク10位の石川佳純(26=全農)の東京五輪シングルス代表入りが確実になった。石川は世界女王のリュウシブン(中国)に1回戦で敗れたが、世界ランキングで石川に次ぐ同11位の平野美宇(19=日本生命)も1回戦で敗退したため、逃げ切った。シングルス代表は来年1月2日発表の世界ランキングの日本勢上位2人で、今大会が最後の国際大会だった。なお、団体戦要員となる3人目は強化本部が決定する。

 五輪シングルス代表選考のマッチレースは思わぬ形で幕を下ろした。石川が敗れた1時間後、平野も敗退。1年間を戦い抜いた結果、世界ランクの僅差リードを守り抜き、3大会連続の五輪代表切符を手中に収めた石川は「シングルスに出られてうれしい。長かったです」と、一言に万感の思いを込めた。

 初戦で現世界女王と対戦も、果敢に攻めて会場を沸かせた。11戦全敗の強敵にストレート負けも「自分のやることはやった」と振り返った。すっきりとした決着とはならなかったが、積み重ねが生きた。選考レース序盤はアジア杯で3位になったが、世界選手権はベスト16止まり。夏場は平野が香港オープン、ジャパン・オープンと連続で4強入りしたが、石川はいずれもベスト16。ポイントを上積みできなかった。「この1年うまくいかないことが多かった。うまくいったことはほとんどないシーズンだった」と苦悩も吐露した。

 五輪への執念が結実し始めたのは、追い詰められた秋以降だ。10月ドイツ・オープン以降は全ての大会で平野と同等、もしくは上回る結果を残した。「最後の最後で調子が上がって良いプレーができてトンネルを抜けられた」。前週のノースアメリカン・オープン(カナダ)で平野との直接対決を勝利し、最終盤で世界ランクは逆転。決して格付けの高くない大会の優勝で流した涙は、最後の最後で“決定打”となった。

 過去の五輪は若手としてチームに勢いをつける役割だったが、東京という大舞台はリーダーとしてチームを引っ張る立場になる。苦境を乗り越えて立つ、3度目の五輪。「出られない選手の分も責任がある。でも、今は少し休みたいですね」とやっと笑顔がのぞいた。激闘の疲れが癒えれば、27歳で迎える最高の舞台に向けさらに充実するはずだ。

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