南ア 快足WTBコルビ復活 指揮官「彼が間違いなく必要」 3度目Vへベスト布陣で臨む

[ 2019年11月1日 05:30 ]

ラグビーW杯2019 決勝   イングランド―南アフリカ ( 2019年11月2日    日産ス )

イングランドとの決勝戦を前に記者会見する南アフリカのコルビ(左)
Photo By 共同

 ラグビーW杯決勝(2日、日産ス)に臨む両チームが31日、登録メンバー23人を発表した。12年ぶり3度目の優勝を目指す南アフリカは準決勝ウェールズ戦から1人を入れ替え、WTBチェスリン・コルビ(26)が足首痛から先発復帰。16年ぶり2度目の世界一を狙うイングランドは準決勝ニュージーランド戦と同じ先発15人で、追加招集のSHベン・スペンサー(27)がリザーブに入った。

 最終決戦の舞台に最強のメンバーがそろった。南アは準々決勝の日本戦で右足首の痛みを再発させ、準決勝はメンバー外だった快足WTBの“ポケット・ロケット”コルビが先発復帰。「ベストの状態に戻っている。もう一度このジャージーを着られてうれしい」。練習ではハイボールをキャッチして着地する動きを繰り返しており「100%の自信がなければピッチには立たない」と言い切った。

 ヨハン・エラスムス監督は「最後にコルビが戻ってきてくれてよかった」と笑顔で、「次が監督として最後の試合だ」とW杯後に退任する意向を改めて示した。クッツェー前監督の解任を受け、元々の役職である強化担当との兼任で18年3月に就任。ドン底だったチームをW杯決勝へ導いたが、「家族との時間を増やしたい」と説明。「ここにいられるのはうれしいが、あと3日で役目が終わるのは悲しい」と話した。

 集大成の一戦に「相手の守りを考えれば、彼が間違いなく必要になる」というコルビの復帰は大きい。所属するフランス・トップ14のトゥールーズでも今季優勝に貢献したコルビは「経験を生かせると思う」と“2冠”に意欲を見せた。南ア過去2度の決勝はPGとDGによる得点のみ。「南ア初のW杯決勝トライ」で、ニュージーランドに並ぶ史上最多3度目の優勝を飾る。

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2019年11月1日のニュース