ドラコンプロ・杉山美帆の飛距離アップレッスン “フックグリップ”にしよう

[ 2019年11月1日 12:00 ]

 今年の「日本ドラコン選手権」にて、309ヤードという驚異的な飛距離で優勝した杉山美帆プロ。けっして大柄ではない彼女がなぜそれほどまでの飛距離をマークできるのでしょうか。

 杉山プロによれば、アベレージゴルファーでも正しいスイングを身につければ、飛距離アップは十分可能だと言います。当連載では、杉山プロが勧める飛ばしのスイングを身につけるために、グリップからフィニッシュまで詳しく説明していきます。ぜひ、あなたも30ヤードアップを目指してみませんか? 

 第1回のテーマはフックグリップです。ドライバーの飛距離を伸ばすには、インパクトでボールをしっかりと捉まえることです。そのためにお勧めしたいのが、フックグリップ(ストロンググリップとも呼ぶ)です。左手でクラブを握ったときに、ナックルが2個半見えるように少し被せて握ります。

 ダウンスイングではクラブに遠心力が働くため、インパクトで両手の位置がアドレスのときよりも少し高くなります。このとき、フックグリップにしておくと、クラブフェースが開かず、軽く閉じた状態になるのでボールをしっかりと捉まえることができます。

 逆に、グローブのマークが目標を向き、左手のナックルが一つも見えないようなウイークグリップでクラブを握ると、インパクトではフェースが開いてしまうため、ボールを捉まえることができません。

 また、バックスイングでシャフトが水平になったところで一度動きを止めてみましょう。フックグリップで握っていると、フェース面は斜め下を向きますが、ウイークグリップで握っていると、フェース面はほぼ下を向きません。つまり、そのままクラブを上げて下ろすと、フェースが開いた状態で下りてきます。当然、インパクトでも開いているので、ボールは捉まりません。

 フックグリップで握るには、最初に左手の親指を除いた4本の指の上にクラブを置きます。そのまま指全体でクラブを包み込むように握りましょう。先ほども言ったようにナックルが2個半ぐらい見えるように被せて握り、親指はクラブの真上よりも少し右にきます。左手は右手のひらに合わせるように握ります。手のひらにクラブを乗せて握ると、ウイークグリップになりやすいので気をつけましょう。

 クラブを握る強さはそれほど強くはありません。むしろ、弱いぐらいです。私の場合、左手の中指、薬指、小指を抜けない程度に握ってはいますが、右手の親指と人差し指はクラブから離れてもいいぐらいで、まったく力が入っていません。

 ◆杉山 美帆(すぎやま・みほ)1989年(平元)2月3日生まれ、埼玉県出身の30歳。8歳でゴルフを始める。拓大紅陵高卒。15年ATPミニツアー賞金ランキング3位。ドラコン自己ベストは320ヤード。1メートル63、53キロ。レッスンや自身の活動をYouTube「美スイングゴルフ」で配信中。

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2019年11月1日のニュース