フェンシング男子エペ世界ランク1位の見延和靖 注目度アップで「フィッシングと間違われなくなった」

[ 2019年11月1日 20:58 ]

全日本選手権決勝に出場する(上段左から(サーブル)島村智博、(フルーレ)安部慶輝、永野雄大、(エペ)山田優、見延和靖 下段左から(フルーレ)辻すみれ、東晟良(せら)、菊池小卷、阿部広美、(サーブル)青木千佳、江村美咲)
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 フェンシングの全日本選手権決勝の前日記者会見が1日、試合会場の渋谷公会堂で行われた。男子エペで現在世界ランキング1位の見延和靖(32=ネクサス)は「目標は五輪で活躍することだけど、もちろん全日本選手権も出るからには勝ちたい」と意気込んだ。

 見延の出身である福井県越前市でパブリックビューイングを行う予定が組まれるなど、マイナースポーツから着々と脱却を図りつつあるフェンシング。見延は「注目されるようになったことで、“フィッシング”と間違えられなくなった」と苦笑い。男子サーブルの島村智博(35=警視庁)も「15年前くらいに空港で荷物を預けたらタグに“ペンシング”って書いてあって…逆にペンシングって何だってなりました」と歴戦の剣士が経験してきた“聞き間違いエピソード”で報道陣を笑わせた。

 日本フェンシング協会の太田雄貴会長(33)が就任以来、さまざまな大会改革が実施されてきた。昨年は東京グローブ座で決勝を実施し、発売から40時間でチケットは完売。最新鋭の音響や照明を活用し、張り詰めた緊迫感を味わうために選手の心拍数が画面に表示されるシステムは話題となった。また、今大会から剣先の軌跡を可視化した「フェンシング・ビジュアライズド」を実装。太田会長は「五輪に向けて最終調整に入ったと考えてもらって構わない。過去にないほど時間も人も巻き込んで作り上げてきた。間違いなく日本のフェンシング史上最高の大会になる」と胸を張った。

 2日は女子(フルーレのみ準決勝から)が行われ、男子は3日に行われる。2日は当日券が販売される見通し。

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2019年11月1日のニュース