深堀がマイナビABC選手権の名物ホールを解説 数々のドラマ生まれた舞台の味付けは?

[ 2019年11月1日 05:30 ]

マイナビABC選手権のコースを解説する深堀
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 男子ゴルフのマイナビABC選手権が、兵庫・ABCゴルフ倶楽部で開催中だ。ツアー通算8勝の深堀圭一郎(51=ラテール・エンタープライズ)がコースセッティング・アドバイザーの田中秀道(48=信和ゴルフ・ゴールデンバレーGC)の“味付け”をふまえて、上がり3ホールの見どころを語った。

 付き合いの長い2人だから、わかり合えるものがある。深堀はコースセッティング担当としての田中をこう評す。「ヒデはセカンド、あるいはティーショットなど打つ場所からどう見えるのかを常に考えている。ピンの位置を決めるのも、こういう弾道で打つから次は違う弾道で打たせようとか。野球で言うと、ずっと内角を攻められ、いきなり外角が来ると打てないでしょ?彼はそういうことも考えているから、選手としては楽しいよ」。特長を熟知した上で、どう攻めるか。名物ホールの見どころを語った。

 【16番パー3(221ヤード)】今の傾向はティーの位置を動かし緩急を使うこと。ヒデもレギュラーツアーだから一番後ろにティーを置くという固定観念は持っていないはず。見ている人に面白みを見せられる場所を探すでしょう。どのような“いじり”があるのか、楽しみ。

 【17番パー4(439ヤード)】右の池も気になるし、それを嫌がると左の木に当たってOBになる。風もやっかいで、左からのアゲンストは本当に嫌。最近の若手は1Wでバンバン飛ばして真ん中に運ぶ人もいるけれど、経験値高い人はいろいろ考えるからね。最も難しいホールの一つといっても過言ではない。

 【18番パー5(525ヤード)】計算上、4(バーディー)は取りたいし、ティーショットが真ん中にいけば、3(イーグル)は取りたいホール。僕とヒデでは持ち球は違うけれど、昨年、今年とティーエリアの右側の木を切って攻めるところをしっかりワイドに見せている。少し右に振っていくコースだから、打ちやすくなったのは事実。でもそれは簡単になったということではなく、攻めていく気持ちが出てきたということ。よりアグレッシブなゴルフになると思う。

 数々のドラマが生まれた舞台は自然も加味され、どんな結末を迎えるのか。ゴルフの醍醐味が凝縮された大会に注目だ。

 さらに、主催する朝日放送は今年から新たにインターネットスポーツメディアの「スポーツブル」による動画配信を始める。予選ラウンドは田中秀道の解説付きで有力選手のプレーに密着。金谷多一郎、佐藤信人によるインタビューも実施する予定で、ゴルフでスコア100切りを目指しているABCの小寺右子アナウンサーは「どこでも見られるのが一番の魅力。私も楽しみにしています」と声を弾ませた。また今大会は豪華解説陣による地上波のABCTV、CS放送のスカイAでも放送される。

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2019年11月1日のニュース