クライミング、五輪出場基準の解釈めぐり日本協会が国際連盟を提訴

[ 2019年11月1日 18:27 ]

会見する日本山岳・スポーツクライミング協会の合田雄治郎スポーツクライミング部長(右)、安井博志強化委員長
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 日本山岳・スポーツクライミング協会は1日、都内で会見を開き、20年東京五輪の出場基準について国際連盟が10月に突然、新たな解釈を提示したとして国際連盟をスポーツ仲裁裁判所に提訴したことを発表した。

 1カ国・地域から五輪に出場できるのは男女とも最大2人。日本協会は選考基準として、世界選手権で出場資格を得られる7位以内(1カ国・地域2人まで)で、日本人最上位の選手を代表に決定。残り1人は28日開幕の五輪予選、来年4月のアジア選手権で複数の出場資格選手が出た場合、同5月の複合ジャパンカップで決めるとしていた。

 世界選手権では男子の楢崎智亜(TEAM au)と野口啓代(同)が代表に決定。原田海(日新火災)と野中生萌(XFLAG)が出場資格を得た。

 日本協会によると、10月になって国際連盟は出場枠を得られるのは1カ国・地域2人以内で、原田と野中も代表となり、五輪予選やアジア選手権で追加で出場枠を得る選手はないという新解釈を提示。ただ、正確には明示されておらず、日本協会の合田雄治郎スポーツクライミング部部長は、「それらしきものが感じられる書面での通知があった」と説明した。

 日本協会の合田部長は、「国際連盟にそう言われたからといって、それでいいのか。選手のためにやれることはやるべきと考えた。本日付で提訴した。新しいIF(国際連盟)解釈を取り消してもらうという申し立て。こうなったことは極めて遺憾ですが、選手の出場機会が断たれることがないようにしたい」と話した。

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2019年11月1日のニュース