北海道マラソン 熊谷、西島が東京パラ推薦選手に決定

[ 2019年8月26日 05:30 ]

パラリンピック推薦選手となった熊谷
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 東京パラリンピックの視覚障がいマラソン代表推薦選手選考大会として行われた25日の北海道マラソン(札幌・大通公園発着)で、男子の熊谷豊(32=三井住友海上)、女子の西島美保子(64=福井市陸協)が推薦選手に決まった。

 熊谷は2時間32分20秒でゴールし、弱視のクラスが低くマラソンの代表権がない高井俊治(32=D2C)に次ぐ2位。西島は3時間15分28秒で、代表内定済みの道下美里(42=三井住友海上)に次ぐ2位だった。男子は堀越信司(31=NTT西日本)が内定済み。この日の2選手は、来年4月に決まる予定の代表枠が複数になった際に優先出場できる。

 東京パラリンピック開会式のちょうど1年前の日に行われたレース。熊谷は「確実ではないが、東京に少しでもつなげられた。出られたら金メダルを目指す」と話した。自己ベストは17年福岡国際での2時間27分35秒。今回は「3カ月前に膝の内側を痛めた。疲労骨折の一歩手前」という状態から、ぎりぎりで立て直して臨んでいた。「故障しないと過信していたので、気を配っていきたい」と課題を挙げた。

 西島は「道下さんとはタイム差があるので、その次に着けるように積極的にレースした」という。35キロをすぎても余力があり「いけると思った」。描いたプラン通りゴールを果たした。
 高井は自身のクラスで参加可能な5000メートルで東京に向かう。同距離の持ちタイムは今年更新したアジア記録の15分44秒。トラックでの練習を重ねる中、この日はスピードを42・195キロでも生かしきった。「本当はマラソンで出たい気持ちはある。こういうレースで頑張ることで、切磋琢磨(せっさたくま)してきた強化指定選手を刺激したい」と話していた。

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