【上水研一朗の目】渡名喜“5度目の正直”への鍵は右からの差し

[ 2019年8月26日 08:00 ]

柔道 世界選手権第1日 ( 2019年8月25日    東京・日本武道館 )

<世界柔道選手権>女子48キロ級決勝、渡名喜(右)はビロディドに払い腰で技ありを取られる(撮影・篠原岳夫)
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 敗れたとはいえ、渡名喜は東京五輪に向けて手応えを得た決勝になったと思う。長身のビロディドは、左組みの渡名喜の左釣り手(襟を持つ)を右手で殺し、間合いを取ってくるのがパターン。距離が空けば当然、リーチの長いビロディド有利となる。

 ところがこの日は時折、渡名喜が右を差して懐に入っていくと、ビロディドはかなり嫌がっていた。左右両方の袖釣りが使える渡名喜は、右からの攻めもできるはず。次の対戦では左の釣り手にこだわらず、右を差し、間合いを詰めて技を繰り出せば、必ずチャンスが出てくると思う。

 一方、男子2人は意外なところでつまずいた。例えば永山は、準々決勝でリオ五輪銀のスメトフに快勝しながら、準決勝でチフビミアニに苦杯を喫した。マークしていなかった相手のレベルアップに面食らい、技をかけ急いだという印象。海外選手の急速なレベルアップは恐ろしいほどだった。高藤も加え、五輪前年に感じられたとプラスに捉え、切磋琢磨(せっさたくま)してほしい。(東海大体育学部武道学科教授、男子柔道部監督)

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