【荒磯親方 真眼】前半戦総括 馬力が違う朝乃山 稽古の成果出ている

[ 2019年7月15日 08:00 ]

大相撲名古屋場所8日目 ( 2019年7月14日    ドルフィンズアリーナ )

<大相撲名古屋場所8日目>遠藤(右)を上手投げで下す朝乃山(撮影・椎名 航)
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 私は、馬力は技術力に勝ると考えていますが、朝乃山が遠藤を破った一番はそういう内容でした。相撲のうまさで言えば遠藤は角界でもトップクラスです。そのうまさを馬力で封じました。差し身のうまさもある朝乃山が右四つになったことも大きいですが、左上手を取ってからは一気に土俵際まで持っていき、遠藤の体勢を崩していました。崩していたからこそ、左上手投げが決まりました。

 馬力は稽古でつけるしかありません。つらいことを繰り返した人間だけにつくものです。前半戦は上位のうまさにやられて馬力を出し切れない部分がありましたが、場所前から前に出る相撲を徹底したことで、その成果が出てきました。遠藤戦を見る限りはモノが違っていました。関脇以上との対戦は終わっており、残り7番は全部勝つのではないかというイメージです。

 優勝争いは、両横綱の強さが際立っています。白鵬は8勝のうち半分がはたき込み、引き落としですが、押し込んでいるからはたきが決まっています。他に注目しているのは阿武咲です。序盤は相手を止めるような立ち合いでしたが、それで自分も止まってしまいました。宝富士戦は右からはじいて押し込みました。三役経験のある力士だけに、立ち合いの威力が戻ったことで後半戦は楽しみになってきました。(元横綱・稀勢の里)

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