きっかけはウォーターボーイズ…“男子ASのパイオニア”安部篤史 初メダルに「感慨深い」

[ 2019年7月15日 19:08 ]

水泳世界選手権第2日 ( 2019年7月15日    韓国・光州 )

<世界水泳光州2019・混合デュエット・テクニカルルーティン決勝>3位となりメダルを手に笑顔を見せる足立(左)と安部(撮影・会津 智海)
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 アーティスティックスイミング(AS)混合デュエット・テクニカルルーティン決勝で、安部篤史(36=よみうりランド)足立夢実(30=楓心館)組が88・2948点で3位となった。安部はAS男子選手として日本人初の世界選手権メダル獲得の快挙を達成。4位で表彰台を逃した前回17年ブタベスト大会の雪辱を果たした。

 試合後の公式会見前に安部は胸に掛けた銅メダルを食い入るように見つめた。「重いメダル。感慨深い」。01年9月に公開された映画「ウォーターボーイズ」の虜となり、ASに興味を持った。10回以上も鑑賞し、02年には水中パフォーマンス集団トゥリトネスに入団。本格的に競技を開始し、混合デュエットが初採用された15年世界選手権カザン大会で日本代表デビューした。

 16年3月には、シルク・ドゥ・ソレイユの水中パフォーマーに挑戦するため、日本水泳連盟の登録を外し、トゥリトネスも退団。不合格に終わり、17年2月からよみうりランドと契約。よみうりランドプールWAIでショーに出演するようになり、AS選手にも復帰した。03年にはドラマ版「ウォーターボーイズ」にも出演し男子ASのパイオニア。混合デュエットは20年東京五輪では実施されないが「混合デュエットは今後、間違いなく五輪に入ってくる。その前にメダルを獲れたのは大きな1歩」と笑顔を見せた。

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