マフィ、再出発に男泣き 今季スーパーラグビー初出場

[ 2019年3月17日 05:30 ]

スーパーラグビー 第5節   サンウルブズ31―34レッズ ( 2019年3月16日    秩父宮 )

突進するサンウルブズ・マフィ(中央)(撮影・吉田 剛)
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 サンウルブズはレッズ(オーストラリア)に31―34で逆転負けし、今季4敗目(1勝)で国内初勝利はお預けとなった。後半にはW杯日本代表候補のNo・8アマナキ・レレイ・マフィ(29=NTTコム)が途中出場。昨年7月に当時所属していたレベルズ(オーストラリア)の遠征先だったニュージーランドで暴行事件を起こし、一時身柄を拘束されたフィジカルモンスターが、世界最高峰の舞台に帰ってきた。

 そのシーンをマフィは生涯忘れることはないだろう。後半5分、交代を告げる場内アナウンスが流れると、うなりを上げる赤に染まったバックスタンドが目に入った。再三のアタック、ディフェンスでの献身を見せたが逆転負け。それでも「凄い感動しました。試合後に泣きそうな感じで。ずっとみんなに心配を掛けたのに、ありがたいと思います」と目を潤ませて言った。

 すでに昨年11月24日にトップリーグ公式戦で実戦復帰していたものの、日本協会は司法手続きが係属中として、W杯日本代表候補への招集を見送ったままだった。だが度重なる裁判期日の延期で終結が見通せないことから、今月4日にW杯候補合宿に追加招集され、並行して活動するサンウルブズで約8カ月ぶりにスーパーラグビー復帰。「チャンスをもらって、生かしたいと思った」と感謝した。

 NTTコムの判断で自主的に謹慎していた期間は精神的にも苦しんだ。そんな時に支えてくれたのは家族やチームメートたち。境遇は異なるものの、15年W杯代表で昨秋は日本代表から落選していた立川(クボタ)とは何度も食事を共にして、一緒に前を向いた。サンウルブズでは合流わずか6日で試合を迎えたが「すぐに(プレーにも)慣れた。みんなサポートしてくれた」。後半29分にはパワフルなキャリーでSH内田のトライをアシスト。「今日は1点」という自己評価でも、インパクトは十分だった。

 今後は来週以降の国外3連戦には同行せず、日本国内にとどまる見込み。W杯まで困難な道のりは続くが、ラグビーができる感謝の思いをぶつけるだけだ。


 ◆アマナキ・レレイ・マフィ 1990年1月11日生まれ、トンガ出身の29歳。5歳でラグビーを始め、10年に花園大に留学。関西Bリーグ所属だったがプレーが認められ、14年にNTTコム入り。同年11月のルーマニア戦で日本代表初キャップを獲得。15年W杯代表に選出され、3試合に出場して計2トライを記録した。16年には英バース、17、18年にレベルズでもプレー。1メートル89、112キロ。ポジションはNo・8。

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