張本智和「自分がしたいように」無心で逆転、東京を初代王者に導く

[ 2019年3月17日 17:49 ]

卓球Tリーグ・プレーオフ・ファイナル ( 2019年3月17日    両国国技館 )

<Tリーグ男子ファイナル(木下マイスター東京・岡山リベッツ)>得点を決めた木下マイスター東京・張本は「チョレイ!」(撮影・吉田 剛)
Photo By スポニチ

 男子はレギュラーシーズン1位の東京が、同2位の岡山を3―1で破り、初代王者に輝いた。

 第4試合のシングルスで張本智和が死闘の末に森薗政崇を3―1で下し、東京の優勝が決定。チームを頂点に導いた15歳は、両手を振ってチームメートをコートに呼び込むと、MVPの水谷隼らと歓喜の抱擁をかわした。「水谷さんが最初に駆け寄ってくれて嬉しかった」と笑みを浮かべた。

 森薗戦は第3ゲームが鍵だった。7―10と先にゲームポイントを握られるピンチに陥ったが、ここから無心になった。「シンプルにプレーしようと思った。対策を考えずに自分がしたいようにしよう」。怒濤(どとう)の5連続得点で逆転すると、第4ゲームも一気に押し切った。

 この日はエリートアカデミーの修了式。「ちょっと出たかった」と残念がったが、コートで躍動してアカデミーで過ごした3年間の成長を見せつけた。4月に日大高に進学し、より高いレベルで競技と学業の両立を見据える。「高校からは本格的に五輪を目指す年になる。これまではアマチュアみたいなところもあったけど、毎回もっと絶対に勝つというプロ意識を持って戦いたい」。Tリーグ初代王者のタイトルが、15歳の進化を加速させる。

続きを表示

この記事のフォト

2019年3月17日のニュース