貴景勝と玉鷲の優勝争い 八角理事長「初めては難しい」 藤島審判部副部長「玉鷲の方がやりやすい」

[ 2019年1月26日 20:06 ]

大相撲初場所14日目 ( 2019年1月26日    両国国技館 )

<大相撲初場所14日目>隠岐の海(右)を押し出しで破る貴景勝(撮影・久冨木 修)
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 優勝争いは2敗の玉鷲と3敗の貴景勝に絞られ、千秋楽に賜杯の行方が争われる。

 玉鷲は立ち合いで一度待った。優勝争いのプレッシャーを感じさせたが、右からいなしてすぐに攻撃に転じ腰の重い碧山を押し出した。

 貴景勝は立ち合いで正面から当たり、突き放してからそのまま押し出し。先場所優勝した自信が全身にみなぎっているような万全の相撲内容だった。

 八角理事長(元横綱・北勝海)は貴景勝について「迷いがない。先場所の優勝の経験があるからね。押せると思って押すのと、押せるかなと思って押しているのとでは違う。いなす必要がない」と評価した。

 対する玉鷲は初優勝を懸けて千秋楽に挑む。「(本割)で負けたとしても決定戦がある。でもそれは考えない方がいい。(本割に)集中した方がいい」と話した。そして「初めて(の優勝)は難しい。気持ちの持ち方次第。だから相撲は面白い」と熱戦を期待した。

 また藤島審判部副部長(元大関・武双山)は「玉鷲の方がやりやすいんじゃないですか。こういう時は先に取った方がいいですよ」と千秋楽の一番で豪栄道と対戦する貴景勝よりも、その2番前で取る玉鷲の方が有利と予想した。玉鷲は本割で遠藤に勝てば優勝。負けても決定戦が残されている。「貴景勝は負けられない状況。いずれにしても先に取った方がいいですよ」と話していた。

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