【玉ノ井親方 視点】貴景勝 突き押し一本に徹し安定感

[ 2019年1月26日 09:39 ]

大相撲初場所13日目 ( 2019年1月25日    両国国技館 )

<初場所13日目>白鵬(右)に対し突き押し一本に徹する貴景勝(撮影・久冨木 修)
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 貴景勝が大きな仕事をやってのけた。まわしを欲しがって前のめりになる白鵬の上体を右喉輪で押して、左にズレながらはたき込んだ。横綱に勝つにはこれしかないという見事な一番だった。

 優勝した先場所は当たってからいなして勝つパターンが目立ったが、今場所は正面から押し出す相撲が多い。そこは先場所よりも成長した部分。普段から自分はまわしを取られたら相撲にならないと言っているように、突き押し一本に徹しているのが安定した内容につながっている。自分の相撲はこれだと覚悟を決めているから、余計なことを考えずに済む。逆に相手の方がいろいろ考えてしまう。玉鷲との1差はこれからどうなるか分からない。周囲は優勝だとか大関獲りだとか、いろいろ言ってくるかもしれないが、とにかくあと2日、目の前の一番に集中することが大事だ。 (元大関・栃東)

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2019年1月26日のニュース