大迫、東京マラソン初参戦 ペース設定2時間4〜5分、再び日本新だ!

[ 2019年1月24日 05:30 ]

大迫傑
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 3月3日の東京マラソンの招待選手が23日に都内で発表され、昨年10月のシカゴで2時間5分50秒の日本新記録をマークした大迫傑(27=ナイキ)らが名を連ねた。海外勢は世界歴代3位の2時間3分3秒の記録を持つケネニサ・ベケレ(36=エチオピア)のほか、自己ベスト2時間4分台のランナーが5人エントリー。2時間4分台中盤〜5分台前半のペースが設定される見込みで、大迫の日本記録更新に期待が懸かる。

 都内で会見を開いた東京マラソンの早野忠昭レースディレクターは「彼(大迫)を考えながらペースを設定する」と明かした。ペースメーカーが刻む1キロごとのペースが最終的に決まるのはレース前日(3月2日)のテクニカルミーティングになるが、同ディレクターによると現在は1キロ2分57〜58秒を予定しているという。

 昨年は当時の世界記録(2時間2分57秒)更新を狙う海外勢のために、1キロ2分54〜56秒のペースが設定された。昨年9月のベルリンでキプチョゲ(ケニア)が2時間1分39秒の驚異的な世界記録を樹立。ベケレら強力メンバーがエントリーした今年の東京だが、キプチョゲ超えのペースは無謀と判断した。

 現プランの1キロ2分57〜58秒ならゴールタイムは2時間4分台中盤から2時間5分台前半。大迫が保持する日本記録は2時間5分50秒で、記録更新を狙うには最適なペースだ。ゴールがこれまでの東京ビッグサイトから東京駅前に変わった昨年、設楽悠太が2時間6分11秒の当時の日本記録をマーク。五輪へのカウントダウンが進む東京で、2年連続の新記録の可能性も十分だ。

 早野ディレクターは年末年始に大迫とメールでコンタクトを取った。「しっかり練習できているので、レース当日に向けてやっていきたい」と返信があったとし、「(大迫は)世界は5分台じゃないと自覚している。次の記録、彼の視点はそこだろう」と期待を込める。過去3度のマラソンは全て3位。軽快に都心を駆け抜けた時、新記録と初Vが実現する。

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