【玉ノ井親方 視点】連勝ストップの白鵬 集中しきれてない印象

[ 2019年1月24日 08:12 ]

大相撲初場所11日目   ●白鵬―御嶽海○ ( 2019年1月23日    両国国技館 )

白鵬(左)を押し出しで破る御嶽海(撮影・沢田 明徳)
Photo By スポニチ

 白鵬が再出場の御嶽海に連勝を止められた。いつもの横綱なら右を差すか、左四つになって一気に前に出る相撲を取る。でも膝を痛めている御嶽海がどう出てくるか分からないから、様子を見ている間に中に入られた。気がついたら足が外に出ていた感じじゃないかな。集中しきれていない印象だった。ケガをしている相手はやりにくい。負けた本人が一番あっけに取られていると思うよ。

 こういう負け方は、尾を引く可能性がある。12日目の玉鷲戦は優勝争いを左右する一番になりそうだ。今場所の玉鷲は相手との距離感がいい。先場所までは突っ張っても、相手との距離が遠く、脇が甘くなって、差されてしまう傾向があった。でも、今場所は前傾姿勢を崩さず、脇もしっかり締めている。白鵬にはまだ勝ったことがないが、チャンスは十分ある。(元大関・栃東)

続きを表示

2019年1月24日のニュース