美誠 まず1冠 女子初の連続3冠へ混合ダブルス連覇

[ 2019年1月18日 05:30 ]

卓球 全日本選手権第4日 ( 2019年1月17日    大阪市・丸善インテックアリーナ大坂 )

混合ダブルスで優勝した森薗(奥左)、伊藤(同右)組
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 混合ダブルスの準決勝、決勝があり、森薗政崇(23=岡山)・伊藤美誠(18=スターツ)組が2連覇を達成した。この種目の最年少Vを狙った張本智和(15)・長崎美柚(16=ともにエリートアカデミー)組に3―1で快勝した。伊藤は女子初となる2年連続3冠へ、好スタートを切った。男女のシングルス、ダブルスの4回戦があり、シード選手が登場した。

 体は寝ていても、心は起きていた。伊藤は、男子世界ランキング3位・張本との対戦を何より楽しみにしていた。日本のエースと真剣勝負できる場は、混合しかないからだ。

 「今、世界に勝てている選手とやりたかった。どういうボールか受けてみたかった」

 苦手の早起きをして臨んだ準決勝を突破。決勝は念願の相手になった。「パワーがあった」と、サーブと強打に苦戦。今大会初めて1ゲームを落とした。しかし、森薗の再三の好打もあって主導権を握る。最後の得点は、それまでも効果的だった伊藤のサーブ。張本がネットにかけて2連覇が決まった。

 個人戦で東京五輪の金メダルを目指す。張本は、打倒・中国のための最高の“練習相手”。だから「全く緊張しなくて。こんなに楽しんでできたのかと」と笑顔がはじけた。

 試合以外の日は「起きるのが遅いんです」と、午前8時半ごろに目覚める。この3日間は午前7時前起床だった。少しでも早く寝られるように、蒸気のホットアイマスクを毎晩装着して布団に入る。

 今季は特に睡眠にこだわる。昨年末。静岡県磐田市に帰省した際には「12時間寝ました」。開幕後は「8時間半」ほど寝ていても、目標の9時間に届かず物足りなかった。2日前は、試合間に45分の仮眠をした。不足分を補う工夫をしてきた。

 女子ダブルスと女子シングルスもこの日から登場した。1日計4試合を終え「眠たいです」と苦笑い。史上初の2年連続3冠へ。寝ても覚めても卓球のことを考え、快挙に挑む。

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