【玉ノ井親方 視点】白鵬 相撲勘戻らずとも“うまさ”でかわした

[ 2019年1月18日 09:00 ]

大相撲初場所5日目   ○白鵬―錦木● ( 2019年1月17日    両国国技館 )

取り直しの末、錦木(左)を上手投げで破った白鵬(撮影・村上 大輔)
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 白鵬は決していい相撲内容ではないが、それでも勝ちを拾っている。休場明けで相撲勘が戻っていないこともあり、十分にまわしを引いて取る相撲ができていない。錦木戦も苦労しながら白星を手にした。最初の一番は立ち合いで圧力をかけようとして、突っかける感じになった。呼吸が合わず、待ったで勢いをそがれたが、それでも前に出ようという意識で取ったのが良かった。土俵際で相手に振られ、倒れ込む形になったものの、錦木の体も残っていなかった。

 取り直しの一番は白鵬らしい相撲だった。錦木の突進を左右に動いてうまくかわしながら、最後は相手の後ろまわしをつかんで、体を入れ替えるように土俵際で左上手投げを決めた。こういう厳しい取り口をものにしながら、ペースを上げていくのが白鵬だから、これから対戦する相手は注意が必要だよね。(元大関・栃東)

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2019年1月18日のニュース