貴景勝、猛牛1勝!第53代横綱・琴桜の締め込み参考に

[ 2019年1月14日 05:30 ]

大相撲初場所初日   ○貴景勝―正代● ( 2019年1月13日    両国国技館 )

正代を突き出しで破る貴景勝(左)(撮影・久冨木 修)
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 若武者が新年のスタートを力強く切った。新関脇・貴景勝は立ち合いで正代に押し込まれたが、喉輪にも耐えて低い体勢から一気に逆襲した。すぐに押し返すと引いた相手に腕も伸びて一直線に突き出した。先場所を制した22歳「前半悪かったけど、後半良かった。白星につながったので良かったです」と息をついた。

 突き、押しを動画などで研究する中、1972年11月九州場所で琴桜が北の富士との横綱対決を強烈な喉輪で土俵に叩きつけて勝利した一番が目に留まった。「猛牛」の異名を取った第53代横綱の締め込みを参考に、今年からまわしを「ガンメタ」(光沢あるグレー)カラーに新調。心機一転して歓声を浴びると「気合入りました」と振り返った。

 初優勝後は期待のホープに取材が殺到。場所前は毎日のようにテレビの撮影やインタビューが続く中での調整となった。二所ノ関一門の連合稽古では疲労もピークに達したが、「場所前、調子が悪くても、いい成績もある」と本場所に向けて体づくりに重点を置き、「基本点の70点」まで仕上げてきた。

 館内に飾られた32枚の優勝額に自らの姿が写り「ありがたい気持ちです」と感謝を口にしたが、「もう勝負の土俵に来ている」と目の前の戦いに集中できている。結果次第では大関昇進の可能性もある15日間。万全な相撲で第一歩を踏み出し、「やってきた力を出し切ろうという気持ち」と力強かった。

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2019年1月14日のニュース