セインツ9季ぶりにNFC決勝に進出 イーグルスは連覇ならず 土壇場で痛恨のインターセプト

[ 2019年1月14日 11:18 ]

歓喜するセインツのファン(AP)
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 NFLのナショナル・カンファレンス(NFC)準決勝の残り1試合が13日にニューオーリンズ(ルイジアナ州)で行われ、第1シードで地元のセインツ(南地区1位=13勝3敗)が、第6シードで昨季のスーパーボウルを制しているイーグルス(東地区2位=9勝7敗)に20―14(前半10―14)で逆転勝利を収めて9季ぶりにNFC決勝に進出。第1Qで2つのTDを許したが、10―14で迎えた第3Qの13分20秒、2010年のスーパーボウルでMVPとなっているQBドリュー・ブリーズ(39)がチームのエースWRマイケル・トーマス(25)に2ヤードのTDパスを通して試合をひっくり返した。

 第4Qの4分32秒にはウィル・ルッツ(24)が39ヤードのFGを決めて6点をリード。残り2分を切って自陣27ヤード地点まで攻められたが、イーグルスのWRオルション・ジェフリー(28)がレシーブに失敗して宙に浮いたボールを、2017年シーズンに守備部門の新人王となっていたCBマーション・ラティモア(22)がキャッチ(インターセプト)して試合を決めた。

 セインツの14点差逆転は、プレーオフでは従来の10点差を上回るチーム新記録。ブリーズは38回中28回のパスを成功させて301ヤード、1TDをマークし、今季リーグ6位の1405ヤードをレシーブで稼いでいるトーマスは12回で171ヤード、1TDを記録した。

 イーグルスはレギュラーシーズンの最終戦に勝ち、最後の枠を争っていたバイキングスがベアーズに負けるという2つの条件をクリアしてプレーオフに進出。1回戦ではそのベアーズが残り10秒で43ヤードのFGを失敗したために1点差で勝って準決勝に駒を進めたが、セインツ戦では第1Qで優位に立ちながら、第2Q以降は無得点に終わった。

 本来控えQBでありながら昨年のスーパーボウルでMVPに輝いたニック・フォールズ(29)は31回中18回のパス成功で201ヤード、1TDをマーク。しかし昨季を含めて続いていたポストシーズンでの奇跡的な快進撃は、痛恨のインターセプトという形で幕を閉じた。

 セインツは20日のNFC決勝で第2シードのラムズ(西地区1位=13勝3敗)と激突。今季は11月4日にニューオーリンズで対戦して45―35で勝っているが、ラムズもQBジャレッド・ゴフ(24)を中心にしてまとまりを見せており最後までもつれる激戦になりそうだ。

 なおこれで今季のNFLの“4強”が確定。プレーオフで1回戦を免除されていたアメリカン、ナショナル両カンファレンスの第1シードと第2シードがいずれもカンファレンス決勝に勝ち上がった。

 <カンファレンス決勝のカード>

 ▼AFC決勝(カンザスシティー)=(1)チーフス対(2)ペイトリオッツ

 ▼NFL決勝(ニューオーリンズ)=(1)セインツ対(2)ラムズ

 *カッコ内の数字はシード順、試合開催は米国時間の20日

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