【玉ノ井親方 視点】稀勢、なぜ安易な左…突き放す本来の形思い出せ

[ 2019年1月14日 10:00 ]

大相撲初場所初日   ●稀勢の里―御嶽海○ ( 2019年1月13日    両国国技館 )

御嶽海(右)に攻められる稀勢の里(撮影・郡司 修)
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 稀勢の里は、なぜ安易に左を差しにいったのか。立ち合いで当たった後に一度突き放してから差しにいっていれば、流れも変わっていただろう。御嶽海にすれば横綱が素直に差しにきてくれたおかげで、自分も簡単に左を差すことができた。しかも、右でおっつけることで横綱の左を封じることができた。100%狙い通りの相撲が取れたのではないか。

 稀勢の里にしてみれば休場明けの初日で、相撲勘が戻っていなかった影響もあったと思う。途中で差すのを諦め、いなしてから右でおっつけようとしたが効き目がなかった。反対にあれで相手に付け入る隙を与えてしまった。

 初日に敗れ、厳しい状況になったのは間違いない。だが、まだ終わったわけではない。突き放してから攻める本来の自分の形を思い出し、もうひとあがきしてほしい。(元大関・栃東)

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2019年1月14日のニュース