マリー 最後の全豪は4時間超える熱戦の末初戦敗退 今季で引退表明も復帰の可能性示唆

[ 2019年1月14日 21:06 ]

テニス全豪オープン第1日 男子シングルス1回戦 ( 2019年1月14日    メルボルン・パーク )

ファンに手を振りながらコートを去るマリー(手前)とバウティスタ(AP)
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 今シーズン限りでの引退を発表した元世界ランキング1位で現229位のアンディ・マリー(31=英国)が、同24位で第22シードのロベルト・バウティスタ(30=スペイン)に4時間9分の熱戦の末、4―6、4―6、7―6、7―6、2―6で敗れ、1回戦で姿を消した。

 第1セットは第9ゲームでブレークされ4―6、第2セットは第5ゲームでブレークを許し4―6で落とした。第3セットはタイブレークで競り勝ち、ようやく1セットを奪取。続く第4セットもタイブレークに持ち込み、7―4で奪い、最終セットへと持ち込んだ。だが、最終セットは第2ゲーム、第4ゲームでブレークされ、押し切られた。マリーはサービスエース19本を奪うなど奮闘を見せたが、及ばなかった。

 A・マリーは全豪オープン1回戦で姿を消すのは2008年以来。股関節の痛みのため昨年1月に手術を受けたが、回復が思わしくなく、大会前の記者会見で今季限りの引退を発表し、さらに「まだある程度はやれるが、自分が望むレベルではない。痛みに本当に耐えられない」と述べた。日常生活のため再手術も検討しているとし、7月のウィンブルドン選手権出場を望んでいるが今大会が現役最後の大会となる可能性があると涙ながらに明らかにしていた。

 試合後には、敗れた選手としては異例のコートサイドでインタビューが行われ「こんな試合になるとは思わなかった。皆さんの声援と応援が大きな力になった」と大声援と拍手を送った観客に感謝。「全豪に戻ってくることがいつも待ち遠しかった。全豪はこれで最後となるが、違う形でまた戻ってきたい」と語った。だが、その後「選手として戻るには、大きな手術が必要になる。まだ、決めていないが、(手術を受ける)可能性はある」と選手としての復帰も示唆していた。

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