彩香、シード死守へ出遅れ32位 序盤2バーディーも伸ばせず

[ 2018年11月16日 05:30 ]

女子ゴルフツアー 大王製紙エリエール・レディスオープン第1日 ( 2018年11月15日    愛媛県エリエールGC松山=6525ヤード、パー72 )

ロングパットを決め、笑顔を見せる渡辺彩香(撮影・井垣 忠夫)
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 来季の賞金シードを争う過酷な4日間がスタートした。賞金ランク55位の渡辺彩香(25=大東建託)は5バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの71で回り、32位とやや出遅れた。50位までの逆転賞金シード入りには単独17位以上が絶対条件となっている。今季2勝目を目指す有村智恵(30=日本HP)が65をマークし、首位発進した。

 笑おうとしても目だけは…。賞金ランク50位とは約130万円差。本格ツアー参戦1年目の13年から守り続けてきた賞金シード死守へ、渡辺の表情は険しい。

 「シード選手であり続けることは大事なことだと思うから50位に入りたい。それが一番です」。序盤10番からの3ホールで2バーディーを奪ったが、14番の第1打が右OBとなり、貯金はゼロに。以後は一進一退のゴルフ。残り245ヤードの第2打を3Wでピン手前12メートルに運んだ最終9番のバーディーで何とかアンダーパーフィニッシュを決めた。

 身長1メートル72の大型プレーヤー。15年には国内屈指の飛距離を生かして年間ツアー2勝を挙げ、賞金1億円を稼ぎ出した。それから3年。ドライバーショットの不調から今季は30試合中予選落ちが18回と苦悩の中にいる。

 静岡の実家でポメラニアン8匹を飼う大の愛犬家。「写真に癒やされてます」と携帯電話の画面からほほ笑む“家族”に励まされながら残り3日間を戦う。

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2018年11月16日のニュース