松山、星野のボール打っちゃった… 人生初の「誤球」で2罰打

[ 2018年11月16日 05:30 ]

男子ゴルフツアー ダンロップ・フェニックス第1日 ( 2018年11月15日    宮崎県フェニックスCC=7027ヤード、パー71 )

14番、誤って打った星野陸也のボールを見つめる松山(撮影・白鳥 佳樹)
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 今季国内2戦目の松山英樹(26=LEXUS)が14番で誤って他の選手の球を打って、2罰打を科せられた。人生初の誤球だった松山は終盤2バーディーで盛り返したものの1オーバーの72で56位と出遅れた。星野陸也(22=フリー)も松山の球を打ち、2人が誤球の珍事となった。5アンダーの66で回った小田孔明(40=プレナス)が単独首位に立った。

 静寂に包まれた14番のグリーン上で、松山の声が響いた。「すみません、競技委員を呼んでください」。駆けつけた競技委員は状況を説明されると腰を抜かし、「まじか〜」と頭を抱えた。松山と星野がそろって誤球のハプニングだった。

 松山と星野は第1打を左のラフに打ち込んだ。ピンまで残り111ヤード。2つの球は5ヤードの距離で縦に並んでいた。松山は手前を自分の球と勘違いし、第2打をピン手前2メートルに運んだ。直後に星野が松山の球を打ってグリーン左6メートルに2オン。だが、グリーン上でボールを拭いていた松山のキャディーが間違いに気付いた。ゴルフ規則「15―3b」の違反により2罰打。やり直しとなった松山の4打目はピン手前6メートルに乗せるも、2パットで痛恨のダブルボギーとなった。「誤球は初めてですね。人生で。本当に不注意で。陸也(星野)には申し訳ない気持ちです」と神妙な表情だ。

 2人は同じ住友ゴム工業と用具契約を結び、使用ボールも同じ「スリクソン Z―STAR XV」だった。ボールの表面に黒いラインなどを入れて他人と差別化していたが細心の注意を怠っていたのは否めない。ともに日本を代表する飛ばし屋。この日は、2人の球が同じような位置に運ばれるケースが多く、アクシデント後は2人で入念に確認し合う光景が見られた。

 松山は一時最下位に落ちたが、気持ちを切り替え7、8番の連続バーディーで巻き返した。順位は56位だが、トップとの差は6。「ちょっとずつ良くなっていることを信じて準備したい」と第2ラウンド以降に集中していた。

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2018年11月16日のニュース