肉体改造が裏目…堀琴音 賞金シード失い「落ちるところまで落ちた」

[ 2018年11月16日 22:46 ]

女子ゴルフ 大王製紙エリエールレディース第2日 ( 2018年11月16日    愛媛県松山市 エリエールゴルフクラブ松山=6525ヤード、パー72 )

厳しい表情で1番グリーン方向を見つめる堀琴音
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 賞金ランク113位堀琴音(22=東芝)は2日間ともに74とスコアを伸ばせず、通算4オーバー、86位で予選落ち。ルーキーイヤーの15年から3年間守った賞金シードを失った。ツアー未勝利ながら16年には7000万円余を稼いで賞金ランク11位と躍進。翌17年にも約5000万円を獲得して賞金ランク21位と安定した強さを見せていたが、昨オフに試みた肉体改造が裏目に出てスイングバランスを崩し、今季は34試合に出場して予選落ち27回、棄権2回。不振を極めた。

 ――今シーズンを振り返ると。

 堀 シーズン、う〜ん、まあ(不振の)1番の原因はオフのミスだったかなと思います。去年のオフシーズン、これまでで1番トレーニングしたことによって体のバランスも悪くなって、スイングも乱れて、そのトレーニングが間違ってたかなと思うし、体が大きくなったことでスイングを直すこともできず、ズルズル前半戦であれだけやってしまったのもダメだったと思うし、一つ狂ったものはなかなか直せないなという現実を目の当たりにしたというか、率直な感想は落ちるところまで落ちたなという感じです。

 ――左手首の故障もありました。

 堀 でもそれはあまり関係ないかな。もう何も痛くないし、それは最初だけでした。

 ――2週後にはツアー予選会の最終が控えています。

 堀 もちろん不安はあるんですけど、もう気合で行くしかないかなって感じです。今からすごく上手になるわけでも調子がビックリするほどよくなる訳でもないし、でも前半戦に比べたらQT(ツアー予選会)では大丈夫なぐらいのレベルには持ってこれたかなと思うので。

 ――今大会もアイアンショットは良かった。

 堀 そうですね。5月くらいが1番不調で何をどうしたらいいか分からなかったんですけど、ミスの原因もだいぶ分かってきたし、自分のイヤなミスもきょうはアイアンは2本だけだったし、それが毎日1本、2本で済んでいるので。

 ――森守洋さんのコーチを受けています。

 堀 はい。

 ――いつから。

 堀 (8月の)サマンサ(タバサレディース)からです。そこが私の大きな転機だったかなと思います。(8月の)CAT(レディース)でプチ優勝争いすることもできましたし、それが自信にもなりましたし、やってることが間違いじゃないってことも思いましたし、また、森さんとも今はこういう状態だけど来年までにはこういう風にしようねっていう話ができているので。今までそういう話が全くなかったので自分が前向きになれるというか。はい。

 ――森コーチはQTは問題ないと話していました。

 堀 QTは焦りとか精神的に苦痛なものだと思うのでそれでどれだけ自分が冷静にできるか勝負っていうか、そういうのもあるし、でも今のゴルフをしてれば、大丈夫だと思うし、4年前、あんだけ焦って、あんだけミスばっかりしても45位だったので。その時に比べたら絶対にうまくなっているので、自信は100パーセント、200パーセント持っているので。でも今は情けないなというひと言です。

 ――まだ、若い。

 堀 若いって言ったって、若い選手はたくさんいますからね。まあ、落ちるところまで落ちたんで、あとは上がるだけだと思ってます。

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