【玉ノ井親方 視点】3横綱 刺激し合ってV争い引っ張ってくれそう

[ 2018年9月13日 09:41 ]

大相撲秋場所4日目 ( 2018年9月12日    両国国技館 )

稀勢の里と魁聖の取組には沢山の懸賞金がかけられた(撮影・西川祐介)
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 横綱3人がそろって4連勝と調子を上げてきた。稀勢の里は左をねじ込み、上手が取れなくても前に出た。途中で危ない場面もあったが、すぐに相手の上手を切って寄り切り。気迫というか、自分の相撲を取り切ろうという思いが前面に出た相撲だった。

 その後で土俵に上がった2人の横綱も、そんな姿を見て勝ちたいという気持ちが一層強くなったはず。白鵬はいつもと逆の左差し。でも、上手を取ったところで勝負あり。自分から動いて勝機をつかんだあたりは、さすが横綱と思わせる一番。足腰にも安定感があった。鶴竜もまわしを取ってから横に揺さぶって、すかさず前に出た。豊山とは同じ一門。普段から一緒に稽古をやっているので、取り口も分かっていたと思う。

 今場所は3横綱がお互いに刺激し合って、優勝争いを引っ張ってくれそうだ。(元大関・栃東)

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2018年9月13日のニュース