羽生、昨季とは異なる“初戦2位”「確実に後半の安定感がついた」

[ 2016年10月31日 09:12 ]

スケートカナダのエキシビジョンで舞う羽生結弦
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 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第2戦、スケートカナダで男子2位に終わった羽生結弦(21=ANA)は一夜明けた30日、ミシソーガで取材に応じ、「この悔しさ原動力にして練習していけばいい」と語った。

 ショートプログラム(SP)4位と出遅れた羽生はフリーで4本の4回転ジャンプに挑戦して2本成功。フリー1位の得点で巻き返したが、トップのパトリック・チャン(カナダ)には及ばず2位で今季GP初戦を終えた。SPとフリーいずれも失敗した4回転ループの成功率などに課題を残した。ただ同じ2位に終わった昨季のGPシリーズ初戦のスケートカナダと比べて「あの時より確実に後半の安定感がついた。1個1個のジャンプを丁寧にできた。順調な滑り出しかなと思っています」とより大きな手応えをつかんだ。

 エキシビジョンでは「ノッテ・ステラ(星降る夜)byイル・ボロ」のしっとりしたメロディーに乗って華麗に舞った。同曲は今春の世界選手権(ボストン)の時に、かつて浅田真央や02年ソルトレークシティー五輪金メダルのヤグディンを指導した名コーチ、タチアナ・タラソワさんから贈られたもの。演技を終えた羽生は「(ソルトレークシティー五輪の)プルシェンコとヤグディンの戦いに憧れてスケートをやりたいと思った。その選手を教えたコーチに曲をもらえてうれしかった」と話した。次戦はNHK杯(11月25~27日、札幌)となる。

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2016年10月31日のニュース