丸山茂樹、松山にエール 11月W杯で遼とペア「02年以来のVチャンス」

[ 2016年10月31日 08:10 ]

優勝トロフィーを手に大会ボランティアと記念撮影に納まる松山(中央)
Photo By ゲッティ=共同

 松山、優勝おめでとう。米ツアー3勝目を世界選手権シリーズというビッグトーナメントで挙げたことは本当に凄い。僕の記録に並んだが、いつかこの時が来ると思っていたし、全く驚きはない。

 僕が米国でプレーした時代は今より米ツアーへの道のりが遠かった。僕自身、松山ほど期待されてもいなかった。初優勝して翌年2勝目を挙げた時にはもっと上に行けるのではないかと思ったけれども3勝目時点で34歳。その後は年齢的に厳しくなった。

 松山は早めに主戦場を米ツアーに移したことが良かった。道具の変化にも適応し情報収集能力も高い。全ての面でプロゴルファーとしての才能を備えている。体格や飛距離では海外勢に引けを取らないし、技術に関しては他の日本人選手とは別次元のレベルになってきた感がある。

 11月のW杯も楽しみだ。ペアを組む石川は腰痛から復帰後、壁を破ったようだ。体もメンタルも良い状態なので今季は米ツアーでも活躍できるのではないか。2人のプレーがかみ合えば、伊沢利光さんと僕が出場した02年以来の優勝のチャンスが十分ある。

 今後の松山に期待するのは日本人初のメジャーチャンピオン。そして米ツアー8勝の崔京周(チェ・キョンジュ)(韓国)を抜いてアジアの頂点を極めて、歴史に名前を残すプレーヤーになってほしい。 (プロゴルファー)

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2016年10月31日のニュース