松山英樹、肉体改造で「熊みたい」 下半身安定パットも格段進歩

[ 2016年10月31日 08:45 ]

世界選手権シリーズ HSBCチャンピオンズ最終日 ( 2016年10月30日    中国・上海 余山国際GC=7261ヤード、パー72 )

大勢の観客が見守る中、ショットを放つ松山。通算23アンダーで優勝した
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 日本オープンで松山を見た観客がこんなことを言った。「松山って熊みたいだな」。確かに分厚い胸板、ドッシリした腰周りはプロレスラーや力士と見間違うくらいだ。

 今年4月のマスターズ最終日、飯田光輝トレーナーが漏らした。「今まで以上に体をいじめる」。3位で最終日を迎えながら序盤に崩れて7位に終わった。メジャーで勝つにはもっと強じんな体が必要。飯田氏はそう感じたようだ。松山は試合中やオフにかかわらず、筋力トレーニングを続けている。地道な努力でつくり上げた頑丈な体が軸のぶれないスイングを支えている。

 昨季のデータと比較すると進化が明確になる。フェアウエーキープ率は昨季62・04%(67位)、今季62・5%(62位)と横ばいながら平均飛距離は伸びている。昨季のデータは294・5ヤード(65位)だが、今大会4日間の最大飛距離は平均309ヤード。特筆すべきはアイアンショットの精度。パーオン率は68・11%(35位)から77・78%(21位)へと10ポイント近く上昇した。

 動かない下半身はパットの安定感も生む。平均パット数は1・741(15位)から1・589(3位)へと格段に進歩した。かつては足を大きく開いたワイドスタンスが特徴的だったが、優勝した2月のフェニックス・オープン時は両足の間隔は肩幅ほどだった。今はそこから少し広くなった。こうした微調整も相まって好感触を取り戻した。さらにパーオンを逃した時にパー以上で上がるリカバリー率も昨季60・86%(46位)から68・75%(37位)に上がった。米ツアーでさまざまな芝を経験しアプローチの引き出しが増えた結果だろう。

 平均スコアは67・524で堂々の1位。68を切るのは松山だけだ。今大会の第2日にフェアウエーキープ率が35・71%と低迷したようにティーショットの精度は課題だ。ただその他のショットは世界トップクラス。パットの調子を維持できれば今季3、4勝しても不思議ではないし当然メジャーでも本命の一人になる。

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