34歳田山「一発勝負」で4大会連続の五輪代表

[ 2016年5月1日 05:30 ]

男子 優勝しリオデジャネイロ五輪代表に決まった田山寛豪

 トライアスロンのアジア選手権第2日は30日、広島県廿日市市木材港周辺コースでスイム1・5キロ、バイク40・8キロ、ラン10・6キロで行われ、リオデジャネイロ五輪の日本代表選考会を兼ねた男子は、34歳の田山寛豪(NTT東日本・NTT西日本・流通経大職)が優勝して出場枠を獲得し、4大会連続の五輪代表に決まった。5月14日の世界シリーズ横浜大会が最後の代表選考レースで、日本勢が出場枠を追加できるかが決まる。既に選考レースが終了した女子は上田藍(ペリエ・グリーンタワー・ブリヂストン・稲毛インター)が2時間4分4秒で優勝した。

 このレースが五輪に出る唯一の方法だった田山は「一発勝負」でリオへの切符をつかみ取った。涙を浮かべ「厳しい道だった。ひかり、やったぞ」と1歳の長女を抱きしめた。バイクのペースが上がらず、各選手が体力を温存した中でのラン勝負に。最後は長年ともに日本男子を引っ張ってきた細田との一騎打ち。「最後は気持ちだった」と残り1周に差し掛かるところで一気に突き放した。ロンドン五輪は20位。この4年間で結婚、長女の誕生と環境も大きく変わった。五輪入賞という目標へ「34歳、頑張ります」と若々しい声を張り上げた。

 ▽男子 (1)田山寛豪(NTT東日本・NTT西日本・流通経大職)1時間55分16秒(2)白発全(中国)1時間55分27秒(3)金知煥(韓国)1時間55分38秒 ▽女子 (1)上田藍(ペリエ・グリーンタワー・ブリヂストン・稲毛インター)2時間4分4秒(2)加藤2時間4分15秒(3)佐藤2時間4分35秒

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2016年5月1日のニュース