愛 逆転Vで恩返しだ!助言もらった福嶋浩を2差追走

[ 2016年5月1日 05:30 ]

17番、ティーショットを放つ鈴木愛(右)、左は福嶋浩子

女子ゴルフツアー・サイバーエージェント・レディース第2日

(4月30日 静岡県三島市 グランフィールズCC=6562ヤード、パー72)
 鈴木愛(21=Salesforce)が5バーディー、3ボギーの70で回り、138で通算6アンダーに伸ばした。首位と2打差の2位で迎える最終日は、逆転でのツアー2勝目を狙う。ツアー未勝利の福嶋浩子(38=フリー)は5バーディー、2ボギーの69をマークして通算8アンダーで単独首位をキープした。
【第2R成績】

 鈴木が終盤に粘り腰を見せた。同組の首位・福嶋浩を3打差で追う15番で4・5メートルのスライスラインを沈めて、続く16番は左ラフから54度のウエッジで放り込んでチップイン。連続バーディーで1打差に詰めた。17番で再び突き放され、最終18番はファーストパットが2・5メートルもオーバーするピンチに陥ったが、きっちりねじ込んで2打差に踏みとどまった。

 「後半は苦しい流れだったけど、我慢した分、15、16番でラッキーなバーディーが取れた」。鈴木は安どの息をついた。

 昨季は2位が3回。優勝に届かず悔しい思いが残った。飛躍を期す今季は「1人でやってみよう」と決断しコーチとも離れた。オフには食事制限で体も絞った。そのかいあって7試合中1桁順位が4回と好調だ。平均パット数(前週時点)は1・7538でランク1位を走る。この日も「普段通りやれば追いつけると思った」と余裕を持って首位を追いかけた。

 優勝を争う福嶋浩は恩人でもある。昨年8月のmeijiカップの時に一緒に練習ラウンドを行い悩みを聞いてもらった。「初日の成績を良くするにはどうすればいい?」との質問には「1日ごとの目標を設定すればいい」と助言をもらった。

 同組は今年3月のヨコハマタイヤPRGRレディース最終日以来。そのときは66(福嶋浩は73)をマークしており「相性の良い先輩」という。最終組で戦う最終日は勝って恩返しする。

 「昨年は悔しい負け方が多くて、フラストレーションをためていたけど、今年は“この経験が勝ちにつながる”と考えるようになった」。精神的にも成長した21歳が14年日本女子プロ選手権以来の2勝目を追いかける。

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2016年5月1日のニュース