×

19年W杯へ 代表テストマッチで試される地元自治体の集客力

[ 2016年5月1日 08:20 ]

<日本代表・韓国代表>韓国代表に圧勝しスタンドのサポーターにあいさつする日本代表フィフティーン

 4月30日、昨年のW杯後初となるラグビー日本代表のテストマッチ(韓国代表戦)が行われた。19年W杯日本大会へのスタートとなる試合とはいえ、スーパーラグビーのシーズン中のためW杯組は1人も招集されず、17人が初キャップという若手ぞろいだった。それでも試合は85―0で圧勝。上々の結果と言えるが、1万5000人を収容するニッパツ三ツ沢球技場を訪れた観客数は4698人。スタンドは寂しく映った。

 日本代表の強化責任者である薫田真広ディレクターは「6月は15年のW杯組が中心となる」と選手選考の方針を示している。その是非はともかく、誰もが知る五郎丸やリーチといった実力者がそろえば、集客力は飛躍的に上がるだろう。ましてや国内で対戦する相手はW杯で唯一敗戦したスコットランド。日本協会により「THE リベンジ」と銘打たれた2試合のチケットは、すでに4月23日から一般販売が開始されている。

 ただ、こちらもスタンドをいっぱいになるかどうかは未知数だ。会場は6月18日が4万5000席の豊田スタジアム、25日が4万9970席の味の素スタジアム。2万人入れば「立すいの余地無し」と表現できる秩父宮ラグビー場とは訳が違う。両スタジアムはともに、19年W杯の開催会場にも決定している。3年後の本番へ向け、今春を皮切りに日本代表戦をW杯会場で持ち回っていくという方針の下でまずは今回の2会場が選ばれたわけだが、日本協会だけではなく、地元自治体の集客力も試されていると言っていいだろう。

 国際統括団体ワールドラグビー(WR)の指針では、開催国である日本代表の試合を行う会場は4万人以上の規模と定められている。ラグビーW杯はスポンサー料や放映権料が全てWRの収入となるため、大会組織委員会の収入源は入場料収入。どの会場自治体も日本戦を開催したいと望んでいることは容易に想像できるが、ドル箱の試合でスタンドを満たせないようなことがあってはならないと、組織委は考えている。例えば18日の第1戦で豊田スタジアムがファンで埋め尽くされれば、日本戦の開催に一歩近づくと考えてもいい。

 今回のチケットは豊田スタジアムのメインスタンドSS席が8000円、インゴールの横に位置するA席が5000円(いずれも大人の前売り料金)など、料金も高めに設定されている。そのチケットをいかに売りさばくか。選手の名前だけに頼らない、その戦略が試されている。(阿部 令)

続きを表示

「羽生結弦」特集記事

「テニス」特集記事

2016年5月1日のニュース