【こだわりの一品】妙義龍 ケガ防ぐテーピング“アート”

[ 2015年11月21日 09:23 ]

妙義龍のサポーター

 妙義龍は自らの体にテーピングを施す作業について「ひとつの作品として気持ちを入れます。アートですよ」と並々ならぬこだわりを見せる。朝稽古前と取組前の2度。毎回ほぼ寸分狂わずに自らの手でゆっくりと丁寧に膝、手首、足首、指の決まった箇所に入念に巻いていく。大ざっぱに巻く力士もいる中で、見た目にも整っているそれは支度部屋の隣に座る力士からも「凄い」と驚きの声が漏れるほどの芸当。まさに“芸術”といっていい。

 10年初場所の新十両場所3日目に左膝前十字じん帯を断裂。手術に踏み切り、十両復帰までに7場所を要した。もう二度と大ケガをしないため、再十両までの期間にテーピングの施し方を研究して現在の“芸術スタイル”をつくり上げた。「サポーターをつけたら外せなくなるので、それをテーピングで補っている。何でもきれいにしたい性格なんです」。ここまで2勝11敗と苦しい場所となっているが、魂を込めて巻くテーピングと一体となって残り2日に全てを懸ける。

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2015年11月21日のニュース