白鵬 北の湖理事長訃報に衝撃…猫だまし批判は「愛のムチと思う」

[ 2015年11月21日 12:37 ]

北の湖理事長の死を悼む横綱白鵬

 大相撲の北の湖理事長(元横綱)が20日に死去したことを受け、横綱・白鵬が21日の朝稽古後に報道陣に対応した。

 前日の取組後に訃報を聞いた横綱は「本当にびっくりしました」と動揺を隠せない様子で「本当にすばらしい人だった。春に高野山で(自分が)土俵入りした前の日に食事を一緒にするなど、かわいがってもらいましたから…」と理事長との最近の思い出を明かした。

 今場所10日目の栃煌山戦で自身が猫だましを繰り出したことについて、理事長は報道陣の囲み取材で「前代未聞。横綱としてやってはいけない立ち合い」と厳しい見解を述べた。そのことについては「理事長のそういった発言は愛のムチだったと思う」と振り返った。「誰よりも力士のことを一番に考えてくれた理事長だったので、本当にすばらしい人だった。何よりも理事長の思いは“現役力士が頑張っているおかげでメシが食べられている。それを守らないといけない”とおっしゃられていたので」と説明した。

 自身の希望として「横綱は20回優勝したら大横綱で一代年寄をもらえる。理事長の手から一代年寄をもらいたかった。悔いが残っています」と本音も吐露。理事長は生前時に一代年寄について日本国籍を有する力士に限ることを表明していたものの、白鵬は「国籍の問題は本人の問題。北の湖大横綱から頂ければと思っていた」と無念そうだった。

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