藤本奪首 12月第2子誕生、姉さん女房からハッパ「仕事で稼いで」

[ 2015年11月21日 05:30 ]

通算7アンダーで首位タイに立った藤本佳則の1番ティーショット

男子ゴルフツアー ダンロップ・フェニックス第2日

(11月20日 宮崎県宮崎市 フェニックス・カントリークラブ=7027ヤード、パー71)
 藤本佳則(26=国際スポーツ振興協会)が8バーディー、3ボギーの66をマークし通算7アンダーで首位に立った。替えたばかりの新パターとの相性が良く、アウトで11パットを記録。第2子誕生間近でゴルフも乗ってきた。東北福祉大で藤本の後輩でもある前回大会覇者、松山英樹(23=LEXUS)は68とスコアを伸ばし通算4アンダーの11位に浮上した。

 第一印象でほれたパターが見立て通りの仕事をしてくれた。今季、パットが不調で、未勝利の藤本がこの日はバーディーパットをねじ込むこと8回。大会連覇の懸かる松山に注目が集まる中、東北福祉大の先輩が今季初の首位に立った。

 「バーディーをいっぱい取れているし、ショットもそこそこ良かったです。パターを替えたのも、はまりました」

 してやったりの表情で今週からパターを替えたことを明かした。形状は同じマレットながら、以前の物より少し大きくなった新相棒。17日に届き、早速試すつもりが雨で練習できず、翌18日のプロアマ戦も雨で中止となった。いきなり使うリスクはあったが、「しっかりした打感でいい転がりをしてくれる」とぶっつけ本番で使用したところ、初日以上にフィーリングがぴたりと合った。1番で2メートル、2番で4メートルを入れて連続バーディーとすると、4番は6メートル、9番は下の段から8メートルのバーディーパットを入れた。

 前半のアウトはパーが一つもなく、7バーディー、2ボギーという異色のゴルフで、パット数は11。昨年は左肩痛で自身初の途中棄権をした2日目を最高の形で終えた。

 新米パパとして、期するものがある。昨年10月に生まれた長男・源都くんに続く、第2子が12月に誕生予定。おむつを替えたり、お風呂に入れたり何でもするイクメンは、出産間近の妻・祐未さんの体調も心配でしようがない。だが、しっかり者の姉さん女房から「私は大丈夫だから、あなたはしっかり仕事で稼いで」とハッパをかけられているという。「優勝したら奥さんも喜んでくれるだろうし、親父が頑張っている姿を見せたい」。2年ぶりに優勝カップを掲げられたら、妻への最高の出産祝いとなる。

続きを表示

2015年11月21日のニュース