日馬「土俵の神様が味方」白鵬撃破で1敗並んだ

[ 2015年11月21日 05:30 ]

寄り倒しで敗った白鵬(手前)を起こす日馬富士

大相撲九州場所13日目

(11月20日 福岡国際センター)
 優勝を争う横綱2人の直接対決は1敗の日馬富士が全勝の白鵬を寄り倒し、ともに1敗で並んだ。14日目は弟弟子の大関・照ノ富士が白鵬に挑戦。今年夏場所の恩返しとなる“援護射撃”ができれば、日馬富士の2年ぶり復活優勝が見えてくる。

 日馬富士が白鵬を1敗に引きずり降ろした。一度“待った”した後の立ち合い。左へ動きながら上手を狙った。「真っすぐ当たるつもりが左に回って…。土俵の神様が味方してくれた」。反応できずに体を泳がせた相手を攻め、左上手をつかんで出し投げで崩すと右を差しながら寄り倒した。「本当に全身全霊をかけて取りました」。集中力はすさまじかった。

 休場明けの横綱2人が1敗で並走。依然として白鵬優勢の声が多いが、日馬富士にとって心強いのは14日目に白鵬に挑戦する同部屋の照ノ富士の存在だ。夏場所では千秋楽に日馬富士が白鵬を寄り倒して照ノ富士の初優勝を“アシスト”しただけに、弟弟子は「何とか勝ちたい。援護射撃したい」と恩返しを誓っている。「猫だましでもしようかな」と白鵬が10日目に実行して批判された“奇襲”までほのめかした。

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2015年11月21日のニュース