親方衆、険しい表情…高田川親方「今すぐ腹を切って…」

[ 2011年2月6日 18:56 ]

 大相撲の春場所の中止が決定したことを受け、親方衆は一様に険しい表情を崩さなかった。評議員会後、高田川親方(元関脇安芸乃島)は「命を削ってやってる方からすればそんなやつがいること自体、信じられない。今すぐ腹を切ってやめてもらいたい」と、憤りを隠さなかった。

 相撲界の歴史的な汚点となる異例の事態。大関魁皇は「ファン、関係者の皆さまに本当に申し訳ない気持ちでいっぱい」と神妙な面持ちだった。貴乃花親方(元横綱)は「何も答えられませんので、勘弁して」と厳しい顔つきで足早に立ち去った。

 横綱白鵬の師匠である宮城野親方(元幕内竹葉山)は「5月場所に向けて稽古をやります。連覇を途切れさせるわけにいかないから」と現実を直視するしかなかった。

 湊親方(元幕内湊富士)によると、評議員会では春場所中止に反対意見が2人から出た。「新弟子が入るところもあるし、初土俵とかもある。だけど今回は大きな事件だし、はっきり片を付けるまで中止はしょうがない」と受け止めた。

 「無観客」で技量審査の開催を求める声もあった。藤島親方(元大関武双山)は「今はしない方がいいと思う」と述べ、相撲界の非常事態であるとの認識を示した。山分親方(元幕内武雄山)は「本当に恥ずかしいことだ。大相撲をなくしちゃいけないという気持ちはみんなあると思う」と切実な思いを訴えた。

続きを表示

2011年2月6日のニュース