遼“結果にこだわる”マスターズ目指し長期米遠征

[ 2011年2月6日 06:00 ]

米ツアー参戦のため渡米する石川遼

 ゴルフもサッカー、野球に負けてられない!男子ゴルフの石川遼(19=パナソニック)が5日、マスターズ(4月7日開幕、米ジョージア州・オーガスタナショナルGC)まで続く長期米国遠征に出発。2カ月間で6試合に出場する今回はこれまで以上に「結果」にこだわる姿勢を示した。サッカーでイタリア・セリエAのインテル・ミラノに移籍したDF長友佑都(24)ら世界で活躍する他競技の選手を励みに、自らも“日本代表”として世界にアピールする。

 理想のスイングを追求し、目先の結果にはとらわれない。終始一貫してきた石川の姿勢が少しだけ変化を見せていた。

 「いくら自分たちが頑張ってると言っても、全員予選落ちでは信じてもらえない。そういう場所で結果を出すことに対するこだわりが少しずつ芽生えてきた」

 根底には昨年のメジャー最終戦となった8月の全米プロがある。池田勇太、藤田寛之ら日本ツアーを代表する5選手が全員そろって予選落ち。地上波で中継される海外メジャーはゴルフが注目を浴びる絶好のチャンスだが、その決勝ラウンドに日本人選手の姿がなく、責任を痛感した。だからこそ、今季メジャー初戦のマスターズ、そこにいたる米ツアーでは結果も意識して戦いに臨む。

 オフの間にはテレビ収録などで、松坂大輔や上原浩治ら複数の現役メジャーリーガーと交流する機会があった。また、大好きなサッカーでは、香川真司がドイツで大きな飛躍を遂げ、長友も世界最高峰のクラブであるインテル・ミラノに移籍した。世界で活躍する日本人アスリートの刺激も受け「野球やサッカーは海外で成功している選手が多い。ゴルフも丸山(茂樹)さんや今田(竜二)さんだけでなく、もっと活躍する選手の割合が多くていい」と力を込めた。

 今季のキャディーバッグに日の丸をつけたあたりにもそんな思いが表れている。ノーザントラスト・オープンから始まる2月の米国遠征も今年で3度目となり、過度の緊張感や高ぶりもない。現在の座右の銘は「一意専心」(他に心を動かされず、ひたすら1つのことに心を集中すること)。「日本のゴルファーがここまでできるんだと発信していかないといけない」とただひたすらに海外での活躍を思い、米国の空へと旅立った。

続きを表示

2011年2月6日のニュース