「極めて遺憾」とNHK 中継再開できる環境を要望

[ 2011年2月6日 19:45 ]

 日本相撲協会が3月の大相撲春場所の開催中止を決めたことについて、NHKは6日、「決定を重く受け止めている。今回の事態を招いたことは極めて遺憾であり、協会には疑惑の全容解明と抜本的な再発防止策を強く要望する」とのコメントを発表した。

 5月の夏場所以降については「全国の視聴者が大相撲への信頼を回復し、再び中継ができるような環境が整うことを強く望む。協会の取り組みを厳しく注視していく」と、早期の混乱収拾を求めた。

 NHKにとって大相撲中継は長年の“看板番組”の一つ。昨年の野球賭博事件で名古屋場所の中継を取りやめ、秋場所で再開した際、福地茂雄前会長は「公共放送なので中継するのが本質」と発言。これに関し就任間もない松本正之会長も、3日の記者会見で「基本的な考えは変わっていない」との認識を示している。

 春場所中止に伴い、1場所で4億~5億円とみられる放送権料は協会に支払わない。

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2011年2月6日のニュース